当院は ICU・HCU・急性期一般病棟・回復期リハビリテーション病棟・療養病棟・地域包括ケア病棟 を有するケアミックス型の総合病院です。多岐にわたる診療科を有しており、整形外科疾患、脳血管疾患、内部障害、廃用症候群など、さまざまな疾患・病期のリハビリテーションを経験することができます。急性期から回復期、慢性期まで一貫して患者さんの機能回復と生活再建を支援できることが大きな特徴です。
理学療法部門では、急性期から積極的にリハビリテーションに関わる体制を整えています。ICUにおいても早期から理学療法士が介入し、多職種と連携しながら早期離床や身体機能の回復を支援しています。重症患者のリハビリテーションに関わる経験は、理学療法士としての臨床力を高める貴重な機会となります。
循環器領域では心臓リハビリテーションにも取り組んでおり、運動耐容能を客観的に評価するための Cardiopulmonary Exercise Testing(CPX) を導入しています。評価結果に基づいた安全で効果的な運動療法を実践しており、循環器理学療法を学びたい方にとっても充実した環境です。
また当部門では、評価・治療の質向上を目的としてリハビリテーション室に 超音波診断装置(エコー) を常備しています。主に運動器疾患の症例を中心に活用しており、筋や腱などの状態をリアルタイムで確認しながら臨床に活かしています。エコーに関しては有志による勉強会も行っており、初学者でも基礎から学びながら臨床に取り入れることができます。
作業療法士・言語聴覚士とも密接に連携しながら、それぞれの専門性を活かしたリハビリテーションを行っていることも当院の特徴です。理学療法士は、患者さんの目標達成に必要となる身体機能や基本動作能力の回復・改善に注力し、起きる・立つ・歩くといった基本動作の再獲得を支援します。
エコーは運動器疾患(筋肉・関節・腱・靱帯などの障害)に対する評価・治療の一環として活用しています。
エコーは、リアルタイムで筋・腱・関節の状態を観察できる安全かつ有用な検査法です。エコーを通じて痛みや動きの制限の原因を詳しく評価することで、より的確な治療プランの立案につなげています。また、リハビリテーション室のスタッフだけでなく、整形外科の医師とも定期的に勉強会を実施し、知識や技術の向上、連携を深めています。
エコー検査の主な対象疾患
- 肩関節周囲炎(五十肩)
- 腱板損傷
- 変形性関節症(膝・肩・股関節など)
- 筋挫傷、肉離れ
- テニス肘・ゴルフ肘
- アキレス腱断裂 など
エコーを活用するメリット
- 筋肉や腱の状態をリアルタイムで観察できる
- 痛みのある部位を正確に評価し、的確な治療につなげることができる
- 繰り返し使用しても身体に負担が少ない